わたくし最近は、自宅のアクアリウムの前でエビとめだかを眺めながら歴史の勉強をしています。
このアクアリウムの前がわたくし自宅で最も集中できる場所なんですね。
疫病や天災。
こういったことは歴史の教科書には載っていません。
飢饉までは載っていますが、「それがなぜ起こったのか」については触れられないわけで、
これは是非とも改善してほしいし、社会と理科がつながりより魅力的になると思うのです。
人類初のパンデミックはシルクロードによってもたらされました。
西にローマ帝国、東に漢が栄え、東西が安定し交易ルートが確立していました。
ところが2C後半から3世紀前半に世界的異変が起こります。
ローマ帝国5賢帝の最後マルクス・アウレリウス・アントニウス。世界史の中でも最も名前が長く高校生を困らせるんですが、一度覚えたら忘れない。
そんな彼の治世の末ころから帝国の政治は乱れ… おっと急にどうした。
項羽と劉邦の劉邦が建国した前漢はシルクロードを西へ進出してアラル海やカスピ海を臨むほどとなり、光武帝を経て後漢となって繁栄していました。
ところが2世紀になると幼帝が続き、いわゆる三国志の黄巾の乱が起こり衰退…曹操によって滅亡… これはどうしたことか。
さらに北インドでガンダーラ美術を誇ったクシャーナ朝、南インドで海のシルクロードの主役だったサータヴァ―ハナ朝、西アジアでシルクロードを支配していたパルティアがほぼ同時期に調子を崩し、2c~3cにかけて滅亡していました。
世界貿易によって相互繁栄していた大国がほぼ同時に…天災にしては規模が大きすぎる。
いかに弱肉強食のユーラシア大陸とはいえ、これはもう偶然ではありません。
この原因は、天然痘であると考えられています。
この後、日本にも上陸し日本史にも大いに影響を与えていきます。
塾長が歴史上の新たな知見にうなずいている頃、教室では宿題に関する議論がおこっていました。
宿題が多いのではないかという意見があり、宿題について考えてみました。
宿題は自宅でやるものなので、やはり主体性が大切であると思います。
生徒自身が納得して、これに取り組むべきものなのです。
本人のモチベーションや時間的体力的余裕と先生から出される量に差があるとやはり苦痛を感じてしまいます。
そこで、ある生徒には宿題を自分で考えてもらうことにしました。
また、別の生徒には少し量を減らして様子を見てもらうこととしました。
また、別の生徒には、今の状況を説明し減らさず粘ってもらうこととしました。
それぞれ、納得する部分もあり、不満に思うところもあるようでした。
①自分で考えて、先生に報告し決定する。
②先生が宿題を提示し、相談の上決定する。
③先生が指示する。
これまでは②or③を基本としていました。
それぞれ、良い面悪い面あるかと思いますが、やはり①が最もレベルが高いでしょう。
これを目指していきたいと思います。
しかし、モチベーションや経験の問題から、すぐには難しいところもあります。
徐々に徐々に、みんなで取り組んでみようと思います。